パパに読んでほしい!ママが妊娠中情緒不安定なママに気遣ってほしいこと

女性は妊娠したらつわりの症状が出たり、お腹が大きくなって胎動を感じるようになったり、自然とママになるための準備や心構えができますが、男性は難しいですよね。
ですが、妊娠や出産は女性だけの問題ではありません。
夫として、父親として、男性にもしっかりサポートをしてもらいたいものです。
今回はママが妊娠中に気を遣ってほしいことや、パパになる自覚を持ってもらうためにはどうしたら良いかなど書いていきたいと思います。

 

 

マタニティブルーは、絶対訪れる?!ホルモンとの関係性

 

マタニテイブルーズの出現頻度は、諸外国の例では、分娩数の 50~ 80%とされており、我が国では 20~ 30%と報告されている。

マタニテイブルーズに関連する生物心理社会学的要因を扱った研究より、出産前 6週間のエストロゲンが低いこととマタニティブルーズとが関連しており、ぷ
気分の障害は出産前から始まっていること、出産後にプロゲステロンの下降の程度が大きいと抑うつ症状をより訴える傾向にあることなどが示されている。

出展:妊娠後期における妊婦の心理的健康感と出産後のマタニティブルーズとの関連性
(是非読んでみてください!)

島 悟.マタニテイブルーズと産後うつ病.精神科治療学1998 ; 13 : 23-28
吉田敬子.英国における産後精神病研究の実態.周産期医学1993 ; 23 : 1405-1409.
岡野禎治,野村純一,越川法子,他. Maternity bluesと産後うつ病の比較文化的研究.精神医学 1987; 33: 1051-1058.  など

久留米大学医学部看護学科・久留米大学大学院心理学研究科・久留米大学文学部心理学科の共同研究によると、「エストロゲン」というホルモン物質の低下と
マタニティブルーは関係しているらしいのです!
ホルモンバランスが原因で起こりうることなら、誰にでもマタニティブルーになる可能性があるということ。

しかし、

マタニテイブルーズの全症状と下位症状の情動易変性は、身体的な不健康感の少なさと近親者の支えの 2つによって同じように抑えられることが明らかとなった。
このことは、マタニテイブルーズの中核症状が情動易変性であることを示している。

とあるように、パパや家族の支えで、マタニティブルーの症状は抑えることができることも明らかになっています!

 

パパも勉強しよう!悪阻(つわり)症状など体調の変化があること

 

 

■情緒不安定になることへの理解

妊娠した人の約8割が情緒不安定になるとも言われています。
それは、妊娠するとホルモンバランスが崩れてしまったり、出産に対する恐怖などから精神的に不安定になってしまうからです。
まずそのことをパパは理解してあげて下さい。
今まで普通に出来ていた家事も、体調が悪かったり、なぜかやる気が起こらなくなって出来ない時があります。
そんな時はしっかり声を掛けてあげてください。

 

■ちゃんと声を掛け合う

つわりで体調が悪そうな時、家事が出来そうにない時にどうしたら良いのかわからないパパもいるかと思います。
家事が出来ないママに代わって、家事をしてくれるのはとても助かりますが、人によっては「余計なことしないでほしい」「黙って手伝われると自分が出来ていないと言われてるようでプレッシャーを感じる」などと言われてしまったり思われている場合もあります。
せっかく手伝ってもそれで喧嘩になってしまってはどちらも気分が良くないです。
妊娠中の情緒不安定は、ママ自身もどうしてなのかわからないのです。そのことで更に気分が落ち込んでしまう場合もありますので、広い心で接してあげて下さいね。
体調が悪そうな時は「体調はどう?」「何かできることはある?」など声を掛けてあげて下さい。
そっとしてほしい時はそう言われるでしょうし、手伝ってほしいことがある時はお願いしやすいと思います。
ママが辛そうにしていたら優しく声を掛けてあげてくださいね。

 

妊娠中言われたくない言葉

 

 

■妊娠中に夫から言われたくないこと①体型の変化

妊娠中は普段なら軽く流せることも、ホルモンバランスの関係で情緒不安定になっていて引っかかってしまうことがあります。
例えば体型の事。
「太ったね」「お尻が大きくなった」などパパは冗談で言ったこともママはイラッとしてしまったり、傷ついたりしているかもしれません。
出産に向けて体つきに変化があるのは当然です。
口には出さないけれど、体型の変化はママが敏感になっているところですから、冗談でも言ってはいけません。

 

■妊娠中に夫から言われたくないこと②デリカシーのない言葉

次に、「仕事で疲れてるから」や「家にいたのになんで出来ないの?」などの言葉。

一人暮らしを体験したことがあるパパはわかると思うのですが、家事には「名もない家事」がたくさんあります。
ごみ出しの前のごみの仕分けだったり、洗濯をする前にひどい汚れ部分を少し手洗いしたり部分付け置きしたり、ルンバなどの家電で掃除するにしても
イスを机の上に上げたり、大きめのゴミは先に拾っておいたり、ご飯を作るのにも「下ごしらえ」が必要だったり。

また、それらの家事をこなすのにも、妊娠中お腹に10kgぐらいの重りをつけて生活しているようなもの。
いつもより肩凝りや腰痛もひどくなりますし、すぐに息切れします。
(機会があれば、妊婦ジャケットをぜひ試してみてください!)

それに加えて、先に説明したとおり、「エストロゲン」の低下によって、妊娠中ママの情緒はとても不安定になっています。

確かにパパは外で仕事をしているから疲れるのはわかりますが、ママは妊娠中情緒不安定な状態で
お腹に赤ちゃんがいる状態で仕事だったり家事をしているので、パパと同じように疲れています。
そして、ママも決して家事をサボっているわけではありませんから「なんで出来ないの?」など追い詰めてしまうことは言わないようにしましょう。

 

妊娠中からでもできるパパの育児参加

 

 

■妊娠中から育児に参加

妊娠中から育児に積極的に参加するようにしましょう。

①ベビー用品はママにお任せではなく、一緒に選ぶ

「使うのは君だから」とか「どれでもいいよ」などと言わず、自分も使う物ですからママと一緒に選びましょう。
わからなければ自分で調べてみたり、どれがいいのかママに相談してみましょう。

②パパ・ママ教室に参加する

通っている病院や住んでいる市が開催しているパパ・ママ教室に一緒に参加することもお勧めです。
沐浴体験や妊婦体験などが出来ますし、参加されている方は同じ時期にパパになる方が多いですから、パパ友もできるかもしれませんよ。
沐浴体験をすれば産まれたあとのイメージが湧きやすくなるかもしれません。

③お腹に話しかけたり、触ったりしてコミュニケーションをはかる

ママのお腹が大きくなってきたらお腹に手を当てて胎動を感じてみましょう。
妊娠7ヶ月頃には赤ちゃんの耳も聴こえるようになっていますから、積極的に声を掛けるようにしましょう。

 

■パパになる自覚を持つこと

男性は子供が産まれるまではパパの自覚を持つことが難しいかもしれませんが、ご自分の行動によって意識することはできます。
ママはパパにも自覚を持ってほしいと思っていますからパパママ体験会のような産婦人科で行っているイベントなどにも積極的に参加しましょう。

 

■ほんの少しの気遣い

妊娠中、奥さんの体調が良かったら、息抜きにお出掛けしたり、美味しいものを食べに連れて行ってあげるのも良いですね。
赤ちゃんが産まれたらなかなか2人でゆっくりできる機会はないですから、妊娠中に2人の時間を作るのはとても良いことです。

 

■まとめ

最初に記述したように、妊娠中のママは情緒不安定です。
いつもと少し言い方を変えるだけでママの不安は少し解消されます。
赤ちゃんのことを気にかけてもらえたらママは嬉しいはずです。
妊娠期間は長いようであっという間ですから、辛い思いをしているママをしっかりサポートできる素敵なパパになって下さいね。

 

 

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Text by O-BABY.net事業部/山口

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